まんゆうき評
1巻
ばけもん達が「ブヒヒ〜」と内股で襲ってくる。
「デブタイフーン」の名称と「モンキーマジック」のちびっこのリアルさ。

長老はまんまん伝説の説明をしようと
「むか〜しむか〜し」で寝てしまう(笑)。

村を助けてもらいに
まんまん様に会いに「ぶわっ」と行くと。

こんな調子ではじまる。
ひとつひとつの表現とリアクションに驚かされる。
戦い方も普通ではない。
ただの殴る蹴るの戦闘ではない。

うま〜く、にゃんにゃんが何もしないでも倒すようにつくられている。
それもわかりやすく滑稽に。

そんで「バチコーン!ばたんQ。むんず。ぶわっ」だ。
<魅力あるキャラクター製造法>
1巻のその他は「1話完結物」だ。
7話あるが、全てに魅力あるキャラクターが登場。

平和ボケした村民に妖怪の恐ろしさを訴える「妖怪じじい」。
首になって物の怪に憑かれたように走る「阿備」。
「やっぱり年にはかてんの〜」という「サンタクロース」。
たぬき社会の上下関係を訴える「たぬき」。
かつてはマッハのスピードで
自由自在に飛びまわった「音速の貴公子」。

キャラクターはただギャグを言っているだけでも魅力的だが
そのキャラクター達一人一人が現実世界と同じような
「悩み」、それぞれの「生き方に対するこだわり」をもっている。
それを客観視して初めてのギャグだ。
各キャラクターのギャグの後ろには哀愁がある。
(Wじじいとレフリーは抜かす。)
それは、「はでへん」もしかり。

そんなキャラクター達に共感を感じ
わたしは笑っているのかもしれない…。
ゴッドベイダーの「ダめー!!」が好き!
手下3人の紹介がおもしろい!
「妖怪襲撃」を伏線として
ゴッドベイダー編が成り立っているところをみると
ただの「ギャグだけ漫画家」と違うところがうかがえる。